京の七夕

七夕かざり「紙衣」

紙でつくるきもの姿の七夕かざり「紙衣」をおうちでつくろう!

江戸時代の終わりから明治時代中頃まで、裁縫教育の一環として七夕に作られていた可愛らしい紙の衣(「紙衣」「七夕さん」と呼ばれていた)の型紙をダウンロードしていただけます!自由にデザインして、自分オリジナルの紙衣を作ってお楽しみください。

今年の紙衣は、1843年に京都で創業し、帯や祭礼幕、カーテン、床材などを手掛けるファブリックメーカー、株式会社川島織物セルコンに柄をデザインしていただきました。
柄は、古来から親しまれている「貝文様」と、夏の草花などをモチーフとした「涼花ちらし」の2種です。
ぜひ下記よりダウンロードしてぬりえをお楽しみください。
また、紙衣ぬりえキャンペーンも開催しますので、たくさんの方のご参加をお待ちしています。

京の七夕さん(紙衣)について

七夕は牽牛・織姫の二星を祭る行事として昔から親しまれていますが、京都では江戸後期から明治中頃まで、七夕に女の子が「七夕さん」とよぶ可愛らしい紙の衣を作る習俗がありました。「七夕さん」は着物の雛形を木版色刷りした和紙を切り抜いて、針で縫って着物に仕上げたものもあります。
七夕にちなんで袖や襟から五色の糸束を垂らした優雅なものです。七夕が近づくと雛形の紙が寺子屋などで売り出され、女児が裁縫の上達を願って教室で作ることもありました。出来上がった紙衣は特に笹飾りをするという習慣は無かったようですが、背に紙縒りが付いた紙衣が見つかっていることから、吊して飾ったこともあったようです。
また「七夕さんをタンスに入れておくと着物が増える」という言い伝えもありました。
七夕は乞功奠(きっこうてん)とも呼ばれ、特に婦女子が手芸の上達を二星に願って糸や布、後には着物などを供える風習がありましたが、この習俗はその信仰に基づくものです。

京都文化博物館
季節を祝う「京の五節句」より

明治時代の紙衣
江戸時代の紙衣

紙の専門店 京都 楽紙舘

京都文化博物館1階にある紙の専門店京都楽紙舘では、七夕さん文化を復元すべく作られた和紙の紙衣や飾り糸などが販売されています。紙衣は友禅染めを10回以上行った和紙が使われており、本格的な紙衣を作りたい方にオススメです。

京都 楽紙舘HP/オンラインショップ

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